ニキビがあるとメイクで隠したくなりますが、コンシーラーの選び方や塗り方を間違えると、かえってニキビを悪化させてしまう可能性があります。ニキビを隠しつつ肌への負担を最小限に抑えるには、製品選びと塗り方の両方が重要です。この記事では、ニキビを悪化させないコンシーラーの選び方と自然にカバーする塗り方、さらにメイク後の正しいケアまで詳しく解説します。
この記事のポイント
- ニキビを隠す際はノンコメドジェニック処方のコンシーラーを選ぶ
- 油分が少なく、薄づきで重ねられるタイプが適している
- 厚塗りは毛穴を詰まらせニキビ悪化の原因になりうる
- 帰宅後は速やかにクレンジングでメイクを落とす
ニキビ用コンシーラーの選び方
ノンコメドジェニック処方を選ぶ
「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示されたコンシーラーは、毛穴を詰まらせにくい処方であることを確認するテストを経ています。ニキビがある肌にはこのタイプを選ぶのが基本です。ただし、ノンコメドジェニックは「毛穴を詰まらせにくい」という意味であり、「ニキビができない」という保証ではない点に留意しましょう。
油分が少ないタイプ
油分が多いコンシーラーは毛穴を詰まらせやすく、ニキビの悪化につながる可能性があります。リキッドタイプやスティックタイプの中でも、油分控えめの製品を選びましょう。薬用成分(グリチルリチン酸ジカリウム等)が配合された肌荒れを防ぐ有効成分(グリチルリチン酸ジカリウム等)が配合された医薬部外品のコンシーラーも選択肢のひとつです。
テクスチャーの選び方
ニキビの状態によって適したテクスチャーは異なります。赤みが軽度であればリキッドタイプが適しており、肌になじみやすく自然な仕上がりを得やすいです。一方、赤みが強い炎症ニキビにはスティックタイプやクリームタイプのほうがカバー力を発揮します。
選ぶ際の目安として、ニキビが小さく数か所だけならリキッド、広範囲に赤みがある場合はクリームタイプが使いやすいでしょう。いずれの場合も、一度に厚く塗るのではなく薄く重ねることが鉄則です。塗っては鏡で確認し、足りなければ少量足すという手順を踏むと、自然な仕上がりに近づけます。
色選びのポイント
コンシーラーの色選びはカバーの仕上がりを大きく左右します。赤みのあるニキビにはグリーン系のコントロールカラーを下地として薄くのせ、その上から肌色に近いコンシーラーを重ねると赤みが効果的に中和されます。
ニキビ跡の茶色い色素沈着には、肌より少し暗めかイエロー寄りのコンシーラーが適しているとされています。明るすぎるコンシーラーを選ぶとニキビ跡の部分だけ浮いて見えるため、手の甲でテストしてから購入するのが安心です。塗った後は周囲の肌との境界を指先でぼかし、なじませることで自然な仕上がりになります。
ニキビを悪化させない塗り方
薄く少量ずつ重ねる
コンシーラーを一度に厚く塗ると、ヨレやすく毛穴も塞ぎやすくなります。少量をブラシや指先で薄くのせ、足りなければ少しずつ重ねるのがポイントです。
米粒半分ほどの量を指先に取り、ニキビの周囲からトントンとなじませていく方法がおすすめです。ニキビ本体に直接のせるのではなく、周囲の赤みをぼかすイメージで塗布すると自然な仕上がりに近づきます。「完全に隠す」のではなく「赤みを目立たなくする」程度を目標にすると、肌への負担を抑えやすくなるでしょう。
ニキビの上をこすらない
コンシーラーを塗る際は、ニキビの上を指で何度もこすらないようにしましょう。摩擦はニキビを刺激し、炎症を悪化させるリスクがあります。指先でゴシゴシ伸ばすと、ニキビの表面が摩擦熱でジンジンと痛む感覚が生じることもあります。周囲からぼかすようにのせると肌への負担を減らせます。トントンと軽く叩き込むようなタッチが望ましいです。
スポンジやブラシは清潔に
使用するスポンジやブラシに雑菌が繁殖していると、ニキビの悪化原因になります。指で触れたときに嫌なにおいがしたり、スポンジの色がくすんで見えたりする場合は、雑菌が増殖しているサインです。
スポンジは週に1回程度、中性洗剤を薄めたぬるま湯で揉み洗いするのが目安です。洗った後は風通しのよい場所でしっかり乾燥させてから収納してください。湿ったままポーチに入れると雑菌が一気に繁殖するため、予備のスポンジを用意しておくとローテーションしやすくなります。
仕上げにパウダーを軽くのせる
コンシーラーの後にフェイスパウダーを軽くのせると、ヨレを防ぎカバー力が持続しやすくなります。パフで押さえるように軽くのせ、ブラシで余分な粉を払うと自然に仕上がります。マットすぎると厚塗り感が出るため、微細なパールが入ったルースパウダーを選ぶとツヤ感を残しながらカバーできます。パウダーもノンコメドジェニック処方のものを選ぶとより安心です。
ニキビの状態別カバーのコツ
赤ニキビ(炎症がある場合)
赤く炎症を起こしているニキビには、グリーン系のコントロールカラーを薄くのせてから肌色のコンシーラーを重ねると赤みが目立ちにくくなります。ただし、触れると痛みがあるほどの炎症がある場合は、コンシーラーの使用自体を控え、皮膚科で治療を受けることを優先しましょう。
ニキビ跡(色素沈着)
炎症が治まった後の茶色い色素沈着には、イエロー系やオレンジ系のコンシーラーが適しています。肌色よりやや暗めのトーンを選び、周囲となじませると自然なカバーが可能です。
ニキビ跡の色素沈着は、光の加減で目立ち方が変わるため、自然光のもとで仕上がりを確認するのがおすすめです。窓辺で顔を横に向けたときに色味が周囲の肌に溶け込んでいれば、屋外でも不自然さを感じにくい仕上がりになっています。色素沈着はターンオーバーとともに徐々に目立ちにくくなることが期待されますが、無理に厚塗りせず薄いカバーにとどめましょう。紫外線対策を怠ると色素沈着が定着しやすくなるため、日中は日焼け止めの使用を忘れないでください。
白ニキビ(面ぽう)
白ニキビは毛穴に皮脂が詰まっているものの、まだ炎症が起きていない初期段階のニキビです。赤みがないため、コンシーラーでのカバーは比較的容易にできます。肌色に近いコンシーラーを薄くのせるだけで目立ちにくくなるでしょう。
ただし、白ニキビは毛穴が詰まった状態であり、油分の多いコンシーラーで蓋をすると炎症へ進行するリスクがあります。ノンコメドジェニック処方の製品を選ぶことが前提です。帰宅後は速やかにクレンジングでメイクを落とし、毛穴の詰まりを助長しないよう心がけましょう。
メイク後の注意点
帰宅後は速やかにクレンジング
メイクを長時間つけたままにすると毛穴の詰まりが進みやすくなります。帰宅後はできるだけ早くクレンジングでメイクを落とし、やさしく洗顔して保湿を行いましょう。オイルクレンジングは洗浄力が高いですが、ニキビ肌には負担になる場合があるため、ジェルタイプやミルクタイプも選択肢として検討しましょう。
クレンジングの選び方
ニキビがある肌には、低刺激で必要以上に皮脂を奪わないクレンジングが適しています。ジェルタイプやミルクタイプは洗浄力がマイルドで、肌への摩擦も比較的少ない傾向があります。オイルクレンジングは洗浄力が高い反面、ニキビ肌には刺激が強いと感じる方もいるため、自分の肌状態に合わせて選びましょう。
クレンジング時は指の腹でくるくると円を描くようにやさしくなじませ、ゴシゴシこすらないことが基本です。すすぎはぬるま湯で20回以上を目安に行い、生え際やフェイスラインに洗い残しがないか確認してください。ダブル洗顔が必要かどうかは製品によって異なるため、使用方法を確認しましょう。
炎症がひどい場合はメイクを控える
膿をもつニキビや赤く大きく腫れたニキビがある場合は、コンシーラーで隠すよりも肌を休ませることを最優先にしましょう。炎症が起きている箇所にコンシーラーを重ねると、毛穴がさらに塞がれて治りが遅くなる可能性があります。
触れるだけでズキッと痛むようなニキビは、皮膚科で適切な治療を受けることが改善への近道です。「大事な予定があるからどうしても隠したい」という場合は、ニキビの周囲だけに薄くコンシーラーをのせ、ニキビ本体には触れないようにする方法が肌への負担を抑えやすいです。予定が済んだらすぐにメイクを落としましょう。
ニキビとコンシーラーに関するよくある質問
ニキビにコンシーラーを塗ると悪化する?
ノンコメドジェニック処方のコンシーラーを薄く適切に使えば、ニキビを著しく悪化させるリスクは低いでしょう。ただし、厚塗りや長時間のメイク放置は毛穴を詰まらせる原因になるため、適量と速やかなクレンジングを心がけましょう。メイクをしている間は不必要に触らないことも大切です。
ニキビにファンデーションとコンシーラーどちらがよい?
ニキビをピンポイントでカバーしたい場合はコンシーラー、顔全体の赤みやムラを均一にしたい場合はファンデーションが適しています。いずれもノンコメドジェニック処方の製品を選び、厚塗りを避けましょう。併用する場合は、下地→ファンデーション→コンシーラーの順が一般的です。
ニキビケア中でもメイクはしてよい?
ニキビ治療中であってもメイクは可能ですが、肌への負担を最小限に抑える配慮が必要です。ただし、使用する製品は低刺激・ノンコメドジェニックのものを選びましょう。アダパレン等の外用薬を使用している場合は、乾燥や敏感さが増すことがあるため、保湿を十分に行ってからメイクしましょう。外用薬の塗布とメイクのタイミングについては、担当の皮膚科医に相談するのが安心です。
まとめ
ニキビをコンシーラーで隠す際は、ノンコメドジェニックテスト済みの製品を選び、薄く重ねるように塗ることが悪化を防ぐポイントです。ニキビの状態別にカバー方法を使い分け、帰宅後は速やかにクレンジングで落とすことも大切です。メイクでカバーしつつも、根本的なニキビケアと並行して進めていきましょう。
