トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルは、中鎖脂肪酸とグリセリンから合成された油性エモリエント成分である。
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルの主な働き
カプリル酸(C8)とカプリン酸(C10)の中鎖脂肪酸をグリセリンにエステル結合させた構造をもち、皮膚表面に薄く均一な油膜を形成するエモリエント油として配合される。同じ植物油でも長鎖脂肪酸を含む天然油脂と比較して粘度が低く、伸びが軽くさっぱりとした感触に仕上がる点が処方上の特徴である。二重結合をもたない飽和構造のため酸化による失活を受けにくく、香料・油溶性ビタミン・紫外線吸収剤などの溶解媒体としても用いられる。
化粧品での使われ方
乳液、クリーム、美容液、クレンジング、日焼け止め、ファンデーションなど幅広い剤形に配合される。エモリエント剤や油溶性成分の溶解油としての役割を担い、軽い使用感と高い相溶性が求められる処方で採用される。配合設計は剤形や処方目的によって異なる。