クレンジングクリームは、適度な洗浄力と保湿力を兼ね備えたクレンジングタイプです。肌の上でクリームがオイル状に変化する「転相」という仕組みでメイクを浮かせるため、摩擦が少なくうるおいを残しやすいのが特徴です。乾燥肌や敏感肌の方に適しているとされています。この記事では、クレンジングクリームの特徴・正しい使い方・選び方に加えて、他のクレンジングタイプとの比較や注意点まで詳しく解説します。
この記事のポイント
- クレンジングクリームは適度な洗浄力と保湿力を兼ね備えたタイプ
- 肌の上でクリーム→オイルに転相しメイクを浮かせる仕組み
- 乾燥肌・敏感肌に適しているとされる
- 正しい転相を起こすには適量と十分ななじませ時間が重要
クレンジングクリームの特徴
転相の仕組み
クレンジングクリームは、水中油型(O/W)のクリームが肌の上でマッサージされることで油中水型(W/O)に変化する「転相」が起こります。この転相によってクリーム中の油分がメイクとなじみ、汚れを浮かせます。転相のタイミングは「クリームの感触がふわっと軽くなったとき」で、指先に重みを感じていたクリームが急にスルスルと滑るようになる瞬間がサインです。初めて使う方はこの感覚の変化に戸惑うかもしれませんが、数回使ううちに指先で感触の変化を捉えられるようになります。転相が起きる前に急いで洗い流すとメイクの落ち残りが生じやすく、逆に転相後も長時間なじませ続けると肌への負担が増します。このサインを見逃さないようにすることで、適切なタイミングで洗い流すことができます。
洗い上がりのしっとり感
オイルクレンジングと比べて洗浄力はマイルドですが、その分うるおいを残しやすく、洗い上がりがしっとりする傾向があります。クレンジング後にタオルで水気を取ったとき、肌に適度なしっとり感が残っていれば、それがクレンジングクリームならではの洗い上がりの特徴です。肌に必要な皮脂を奪いにくいため、乾燥肌の方に適したタイプです。冬場など乾燥が気になる季節に、オイルクレンジングからクレンジングクリームに切り替える方も少なくありません。すすいだ後にタオルを肌に当てたとき、頬がもっちりと手のひらに吸いつくような弾力を感じられれば、必要なうるおいが残っている証拠です。この「洗ったのにしっとり」という感覚は、洗浄力の強いクレンジングでは得にくいものです。季節ごとにクレンジングを使い分けることで、年間を通じて肌のキメを整え、清潔な肌状態を保つことができます。
他のクレンジングタイプとの比較
クレンジングにはオイル・バーム・ジェル・ミルク・クリーム・ウォーターなど複数のタイプがあります。一般的に、製品の処方によって大きく異なりますが、一般的にはオイルやバームなどの油分が多いタイプの方がメイクとなじみやすく、洗浄力が高い傾向にあります。クレンジングクリームは洗浄力と保湿力のバランスが取れたポジションにあり、日常的なメイクを落とすには十分な力を持ちつつ、肌への負担が比較的少ないのが特徴です。
クレンジングクリームの正しい使い方
適量を手に取る
さくらんぼ大〜マスカット大程度を手に取ります。量が少ないと肌との間にクッションがなくなり、摩擦が大きくなるだけでなく転相も起きにくくなります。「もったいない」と少量で済ませたくなりますが、クレンジングクリームは適量を使ってこそ本来の性能を発揮できます。多すぎると感じるくらいの量が実は適量であることも多いため、製品のパッケージに記載された使用量を確認しましょう。特に初めて使う製品では、推奨量をきちんと守ることが大切です。
乾いた顔に塗布する
クレンジングクリームは乾いた状態の肌に使います。水分が混ざると油分と水分のバランスが崩れ、転相が起きにくくなる場合があるためです。
入浴中にシャワーのお湯が顔にかかった状態でクレンジングクリームを使うと、メイクの落ちが悪く何度もこすってしまう原因になりかねません。入浴中に使用したい場合は、顔を濡らす前にクレンジングを済ませるか、濡れた手でも使えるタイプの製品を選びましょう。パッケージの「濡れた手OK」の表示を確認してから購入すると失敗を防げます。
やさしくなじませ、転相を待つ
指の腹でやさしく円を描くようになじませます。力を入れてこすると摩擦による肌ダメージにつながるため、あくまでクリームの重みを利用して軽いタッチで行いましょう。額・鼻・頬・あごの順に広げ、小鼻の周りなど細かい部分も丁寧になじませます。クリームの感触が変わり軽くなったら転相完了のサインです。このタイミングで少量のぬるま湯を加えて乳化させ、ぬるま湯で洗い流します。
ぬるま湯で洗い流す
32〜34度程度のぬるま湯で洗い流します。熱いお湯は肌に必要な皮脂まで洗い流し、肌の乾燥を招く原因となることがあります。逆に冷たい水ではクリームの油分が落ちにくいため、人肌程度のぬるま湯が適しています。すすぎの回数は20〜30回程度が目安で、生え際やあごの下など洗い残しが起きやすい部分は念入りにすすぎましょう。拭き取りタイプの製品もありますが、すすぎ流すタイプが肌への負担が少ないとされています。
クレンジングクリームの選び方
転相タイプか拭き取りタイプか
クレンジングクリームには洗い流すタイプ(転相型)と拭き取りタイプがあります。日常使いであれば、摩擦を減らせる洗い流すタイプが推奨されます。
拭き取りタイプはコットンで拭き取る際にどうしても摩擦が生じるため、肌への負担を考慮すると洗い流すタイプが選ばれることが多いです。ただし、拭き取りタイプは水を使わずにメイクオフできるため、飛行機内や登山中など水場がない場面で重宝します。ライフスタイルに合わせて両タイプを使い分けるのも賢い選択です。
セラミドや保湿成分配合のもの
セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたクレンジングクリームは、洗い上がりの乾燥感を軽減しやすいです。クレンジング中にもうるおい成分が肌にとどまるため、すすいだ後のつっぱり感を覚えにくいのが利点です。特に乾燥を感じやすい方や、バリア機能が不安定になりやすい敏感肌の方は、保湿成分の有無を確認して選ぶと良いでしょう。成分表示で「セラミドNP」「セラミドAP」などのヒト型セラミドが記載されている製品は、肌との親和性が高いとされています。購入前に裏面の成分表示を確認する習慣をつけると、自分の肌に合う製品を見つけやすくなります。
香料・着色料・アルコールの有無
敏感肌の方は、香料・着色料・アルコール(エタノール)が含まれていない製品を選ぶと刺激のリスクを低減できます。「無添加」と表記されていても何が無添加なのかは製品によって異なるため、成分表を確認することが大切です。肌に合うかどうかは個人差があるため、初めて使う製品はパッチテストを行いましょう。
クレンジングクリーム使用時の注意点
ポイントメイクは事前に落とす
クレンジングクリームはナチュラルメイクには十分ですが、ウォータープルーフのマスカラやリップティントなどの落ちにくいメイクは残りやすい場合があります。これらのポイントメイクは専用リムーバーで先に落としてからクレンジングクリームを使うと、肌をこする回数が減り負担を軽減できます。
肌トラブルが続く場合は皮膚科へ
クレンジング後に赤みやかゆみが出る場合は、製品に含まれる成分が肌に合っていない可能性があります。症状が軽い場合でも、まずは使用を中止して肌を休ませましょう。数日経っても改善しない場合は、自己判断でのケアに頼らず皮膚科を受診することをおすすめします。特定の成分にアレルギーがある場合は、製品の成分表示をスマートフォンで撮影して医師に伝えると原因の特定がスムーズです。新しい製品に切り替える際も、まず腕の内側でパッチテストを行ってから顔に使用するのが安全です。肌に合わない製品を無理に使い続けると、バリア機能の回復に余計な時間がかかるため、早めの対処が大切です。
クレンジングクリームに関するよくある質問
クレンジングクリームで濃いメイクは落ちる?
クレンジングクリームは穏やかな洗浄力のため、ウォータープルーフの日焼け止めや濃いアイメイクは落ちにくい場合があります。濃いメイクの日は専用のポイントリムーバーを併用するか、バームやオイルタイプを使い分けましょう。
たとえば平日のオフィスメイク程度であればクレンジングクリームで十分対応できます。一方、休日に濃いアイメイクやリップティントを楽しんだ日はオイルタイプに切り替える。このように曜日やシーンに応じて使い分ける習慣を持つと、肌への負担を最小限に抑えやすくなります。
ダブル洗顔は必要?
クレンジングクリーム後に洗顔料でのダブル洗顔が推奨される製品が多いです。ただし、ダブル洗顔不要のクレンジングクリームも存在するため、製品の表示に従いましょう。ダブル洗顔が不要な製品を選ぶと、洗顔回数が減ることで肌への摩擦や皮脂の取りすぎを防ぎやすくなります。乾燥が気になる方は、ダブル洗顔不要タイプの検討もおすすめです。
敏感肌でも使える?
クレンジングクリームは摩擦が少なく洗浄力がマイルドなため、摩擦が少なくマイルドな洗浄力であるため、敏感肌の方にも適しています。ただし、配合成分(香料・防腐剤等)が合わない場合もあるため、パッチテストを行ってから使いましょう。肌の赤みやかゆみなどの異常が出た場合は使用を中止し、改善しなければ皮膚科への受診を検討してください。
まとめ
クレンジングクリームは転相の仕組みで肌への摩擦を抑えながらメイクを落とせるため、乾燥肌や敏感肌の方に適したクレンジングタイプです。正しい使い方のポイントはクリームの感触が軽くなり、指の滑りが良くなるまでなじませてからすすぐことで、洗浄力と保湿のバランスを活かせます。濃いメイクの日はポイントリムーバーと併用し、肌に負担をかけない丁寧なクレンジングを心がけましょう。
